「美容室に行ってみたいけれど、若い人ばかりで入りづらい」「30年ずっと同じ床屋。でも、これでいいのだろうか」——50代・60代の男性から、こんな声をよく聞きます。
髪型は、清潔感の印象を大きく左右します。でも、そもそもどこへ行けばいいのか。この記事では、理容室と美容室の違いから、自分に合ったお店の選び方、そして「入りづらさ」を消すコツまで、やさしくお伝えします。
「入りづらい」と感じるのは、あなただけではありません
まず安心してください。美容室に足が向かない50代・60代男性は、決して少数派ではありません。
- 店内が明るくて、外から丸見えで気恥ずかしい
- 若いスタイリストと何を話せばいいか分からない
- 「どうしますか?」と聞かれても、うまく答えられない
- 若い客ばかりの中で、自分だけ浮いてしまいそう
どれも、ごく自然な気持ちです。そして大切なのは、無理に美容室へ行く必要はないということ。理容室にも美容室にも、それぞれ得意なことがあります。まずは違いを知って、自分の目的に合うほうを選べばいいのです。
【筆者のひとりごと・58歳】
正直に白状しますと、筆者が美容室に行ったのは20代の頃が最後で、それからかれこれ30年以上、理容室ひとすじです。慣れた床屋なら「いつもの感じで」の一言で済みますし、顔を剃ってもらって、蒸しタオルをのせてもらう、あの時間がなんとも心地よいのです。それに、切ってくれるのが同じくらいの世代の男性なので、なんとなく話もしやすい。若い男性や女性に切ってもらうことを想像すると、やはり少し緊張してしまいます。容姿にそれほど自信があるわけでもありませんから、なおさらです。自分に自信のある方なら平気なのでしょうが……。ただ、白髪や薄毛が気になり始めてから「今のままでいいのだろうか」と、ふと思うようにもなりました。同じ気持ちの方は、きっと多いのではないでしょうか。
理容室と美容室、そもそも何が違う?

見た目は似ていますが、実はこの2つ、法律上まったく別のお店です。
- 理容室(床屋):理容師法にもとづくお店。「容姿を整える」ことが目的とされています。赤・青・白のサインポールが目印です。
- 美容室:美容師法にもとづくお店。「美しくする」ことが目的とされています。
かつては「理容室=男性、美容室=女性」というすみ分けがありましたが、今はどちらも男女どちらでも利用できます。違いは、お店の看板ではなく、得意なことにあります。
顔剃りができるのは、理容室だけ

もっとも大きな違いが、これです。
カミソリを使った本格的な顔剃りができるのは、理容室だけと定められています。美容室では、まゆ毛の周辺やうぶ毛など、化粧に付随するごく軽いものを除いて、顔剃りは行えません。
50代・60代の男性にとって、これは案外大きな差です。顔剃りは、肌のくすみを取って清潔感を出す効果もありますし、なにより気持ちがいいもの。「散髪のたびに顔も剃ってもらいたい」という方は、理容室を選ぶのが正解です。
また、多くの理容室ではカット・シャンプー・顔剃りが一式になっており、料金の分かりやすさも利点といえます。
目的で選べば、迷いません

では、どう選べばいいのか。「どちらが上」ということはありません。やりたいことで決めるのが、いちばん簡単です。
理容室が向いている人
- 短くきっちり整えたい、刈り上げたい
- 顔剃りをしてもらいたい
- 会話が少なく、短時間で終わってほしい
- 毎回同じ仕上がりで安心したい
美容室が向いている人
- パーマやカラーで、髪の印象を変えたい
- 毛量や質感を調整して、動きを出したい
- 白髪をぼかす染め方を相談したい
- 今どきの雰囲気に仕上げたい
なお、近年は男性専門のバーバーやメンズサロンも増えています。理容室の落ち着きと、美容室のデザイン性を両方そなえたお店も多く、「どちらも捨てがたい」という方には有力な選択肢です。
「入りづらさ」を消す、3つの工夫

それでも一歩が踏み出せない、という方へ。ハードルはぐっと下げられます。
① 予約のときに、ひと言そえる
電話でもネット予約でも、「60代です。短めに整えたいのですが大丈夫ですか」と伝えておくだけで、心構えがまるで違います。お店側も準備ができるので、当日がスムーズです。
② 口コミと「スタッフ紹介」を見る
予約サイトの口コミには、利用者の年代が載っていることがよくあります。50代・60代の男性の口コミがあるお店なら、まず安心です。「メンズ」「大人」「白髪」といった言葉が出てくるお店も狙い目です。
あわせて見ておきたいのが、スタッフ紹介のページ。実は「担当してくれる人がどんな人か」は、居心地を大きく左右します。同世代の男性スタッフがいるお店なら、世間話も自然にできて、リラックスして座っていられるもの。多くのお店では指名もできますから、遠慮なく選んでかまいません。
③ 平日の午前中を狙う
休日や夕方は、どうしても混み合います。平日の午前中なら客が少なく、落ち着いて相談できます。時間に余裕のある方には、いちばん手軽な工夫です。
薄毛が気になる人の、お店選び
薄毛や白髪を相談したい場合は、選び方が少し変わります。
大切なのは、その悩みに慣れているお店を選ぶこと。ホームページや口コミで「薄毛」「ボリューム」「白髪ぼかし」といった言葉を使っているお店は、同じ悩みの客を多く見てきた証拠です。相談しても気まずくなりません。
逆に、若者向けのトレンドを前面に出しているお店は、技術は高くても、こちらの悩みとは方向性が違うことがあります。
なお、お店で「どう伝えるか」に迷う方は、顔型別に似合う髪型とオーダーの伝え方にくわしくまとめています。写真を1枚持っていくだけでも、伝わり方は大きく変わりますよ。
【まとめ】どちらでもいい。大事なのは「通い続けること」
理容室か、美容室か。結論は、やりたいことで選べばいい、です。
- 顔剃りをしてもらいたい、短くきっちり整えたい → 理容室
- パーマ・カラー・質感調整をしたい → 美容室
- 迷ったら → 男性専門のバーバー・メンズサロン
そして何より大切なのは、自分が気楽に通えるお店を見つけること。清潔感は、月に一度の積み重ねで保たれます。無理をして苦手な場所へ通うより、心地よく通えるお店に定期的に行くほうが、ずっと若々しく見えます。
仕上がりを毎日キープしたい方は、薄毛をカバーするスタイリング剤おすすめ8選もあわせてどうぞ。せっかく整えた髪型が、朝の数分で見違えます。トップのボリュームが気になる方は、髪のボリュームを出す方法も参考になりますよ。
👉さあ、始めましょう。50代・60代でも清潔感あふれるおじさんへ向かって!
