シニア層の皆さん、「老後の生活が心配」「資産管理って難しい」と感じていませんか?
実は私も定年を迎えるような歳になって、漠然とそのようなことを考えている一人でした。
そんな矢先、バランスシートという考え方を知り、パッと道が開けた気がしたのです。
難しそうに思えるバランスシートを使えば、自分の資産と負債を一目で整理できるんです。
今回は、私が気づいたバランスシートを使った資産管理のコツと、そのメリットについて述べてみたいと思います
バランスシートって?
バランスシートという言葉を聞くと、難しそうな印象を受けるかもしれません。でも、実はとてもシンプルです。バランスシートは、「持っているもの(資産)」と「借りているもの(負債)」を一覧にまとめて、現時点での自分の財産状況を見える化するためのツールです。
具体的には以下の項目が含まれます

資産:金、預金、不動産、株式など、自分の持っているもの。

負債:住宅ローンや借入金など、返済が必要なもの。

純資産:資産から負債を引いた、自分の「正味の財産」。ここが大きくなることが大事。
「資産の合計」と「負債・純資産の合計」とが等しくなることからバランスシートと呼ばれます。
資産管理をすると得られる3つのメリット
安心感が得られる
バランスシートを作成すると、自分がどれだけの資産を持ち、どれだけの負債を抱えているかが一目でわかります。例えば、老後資金として貯めている預金や、持ち家の価値*がどのくらいあるのかを把握できれば、「これだけあれば大丈夫だ」という安心感につながります。
また、逆にローンや借入金が多い場合でも、返済計画が正しく進んでいるかどうかの指針になります。
つまり、資産と負債を見える化することで、漠然とした不安を解消できるのです。
* イエウールで調べると現在の価値が分かります。
無駄を減らせる
バランスシートを作成すると、普段あまり意識していなかった支出や借り入れが明確になります。
例えば、昔購入した投資信託が思ったより利益を生んでいないことが分かったり、持ち家の価値が残りの住宅ローンよりも低いと分かったりするケースです。
これらを見直すことで、「必要なお金」と「無駄なお金」を整理できます。
また、不動産を複数持っている方は、維持費や固定資産税が資産全体にどう影響しているのかを確認できるため、資産の入れ替えや売却を検討する材料にもなります。
こうして、無駄な支出や負債を減らし、生活コストを抑える工夫ができるのです。
相続対策に役立つ
シニア層で特に意識したいのが、「家族に迷惑をかけない資産管理」です。
バランスシートを作成しておけば、自分の財産がどれだけあり、どのように分けるべきかを把握しやすくなります。特に、不動産や金融資産が複数ある場合、家族が後で混乱しないように、財産目録として整理しておくことが重要です。また、遺言書作成や生前贈与を考える際にも、正確な資産状況がわかっているとスムーズです。結果として、トラブルを未然に防ぎ、家族に負担をかけない相続が実現できます。
まとめ
バランスシートを使って資産管理を行うことで、自分の財産状況がはっきりとわかり、安心感を持って生活できるようになります。
シニア層だからこそ、将来に備えて今から整理しておくことが大切です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一歩ずつ取り組むことで無駄を減らし、家族に負担をかけない資産管理が実現します。
まずは、持っている資産や負債を書き出すことから始めてみると良いと思います。小さな一歩が、豊かな老後への第一歩になります。